海の環境が大きく変わる中、漁業が大きく変貌しています。安定して魚介類を供給するため、安価に陸上養殖ができる「好適環境水」という技術の可能性について考えます。
海の環境が大きく変わる中、漁業が大きく変貌しています。安定して魚介類を供給するため、安価に陸上養殖ができる「好適環境水」という技術の可能性について考えます。
東京新聞(中日新聞)に寄稿した文章に対して、たくさんの反響をいただきました。新聞をお読みいただけなかった方より、リクエストいただきましたので、この場を借りて全文掲載いたします。新聞コラムという字数制限のある短いものですが、お読み下さい。 『お金で買った安全神話』 3.11の原発事故以降、多くの専門家がメディアに登場した。事故はいつ、どのように収束するのか。原子炉のどこが破損していて、どのような対策が可能なのか。漏れ出ている放射能はどの範囲まで届き、どのような防衛策があるのか。人間は、何ミリシーベルトまでの被曝を受容できるのか。見解は様々であり、そのいくつかは事実によって覆された。科学的な思考が要請されたが、信憑やイデオロギーがそこに混入しているようにも思えた。そもそも専門家のあいだで、これほど見解が分かれるというのはどういうことなのか。 ■専門家の語り口 理由はふたつしかない。多くの専門家
東電憎しの風潮の中「日本の電気代は世界一高い」などという発言が、様々なところで聞かれたが、それは事実に反している。確かに日本の電気代は安くはないが、欧州各国よりはおおむね安い水準になっている。 出所:OECD/IEA ENERGY PRICES & TAXES 3rd Quarter 2009 2010エネルギー白書 また、電気代の時系列を見ると、イタリアやドイツなど、脱原発に対する世論が以前から強かった国の電気代が近年急上昇していることが読み取れる。これは化石燃料価格の高騰が響いていると思われる。逆に電気代の安い国は、石炭か原子力、あるいはその両方の比率が高い。 出所:電気事業連合会 近年、注目を集めている天然ガスだが、原発を国民投票でゼロにして、天然ガスの比率が6割近いイタリアの電気代が最も高くなっていることから、それほど発電コストが安いのかどうかは、疑問の余地がある。ただ、天然ガスは
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