inside Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?ダイヤモンド編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 「高い障壁が立ちはだかっているのは事実」(丸紅幹部) 丸紅は、米国の穀物3位のガビロン社の買収交渉を進めている。全株式を取得すれば、丸紅の年間穀物取扱量は4000万トン規模となり、世界首位の穀物メジャー、米カーギル社に並ぶ。かねて目指してきた、「和製穀物メジャー」の称号獲得に一気に手が届きそうだ。 だが、朝田照男社長は意気揚々としながらも、不安を隠さない。「穀物に強みを持つ丸紅としてはまたとないチャンスだが、資金をどうするか」──。 そもそも丸紅の新規投融資額は年間平均3000億円。金融機関などに出資を仰ぐ可能性もあるが、手中に収めるためには、「約3000億円は必要」(関係者)で、これだけで投資枠が埋まってしまう。他