2010年08月17日18:30 カテゴリ書評/画評/品評Love Sauve qui peut - 書評 - 街場のメディア論 光文社新書編集部より献本御礼。 街場のメディア論 内田樹 今まで読んだ著者の本の中では、最も腑に落ちた一冊だった。 逆説的ではあるが、それは私にとっては本書が「もはや役には立たない」ことを意味する。しかしそういう本ほど、人は読みふけってしまうものだ。なぜなのか、その答えも実は本書の中にある。 本書を真に必要としているのは、「名無し」のみなさん。名無しでいることがいかに危険なのか、本書ほど明瞭な言葉で書かれた本を私は知らない。 本書「街場のメディア論」は、メディア論というより、いやそれを超えたコミュニケーション論。 目次 まえがき 第一講 キャリアは他人のためのもの 第二講 マスメディアの嘘と演技 第三講 メディアと「クレイマー」 第四講 「正義」の暴走 第五講