日暮里・舎人ライナーは東京都交通局が運行する新交通システムの路線で、日暮里~見沼代親水公園間9.7kmを結び、所要時間は21分。日暮里駅から乗ると、都道放射11号線「尾久橋通り」に沿って高架線を北へ進み、隅田川と荒川を越え、毛長川の手前の見沼代親水公園駅に着く。そこから約300mで埼玉県川口市との境界になる。 日暮里・舎人ライナーに昨年導入された新型車両320形 新交通システムは高架区間が多く架線もないため、上空がすっきりとしている。とくに日暮里・舎人ライナーは眺めが良いと思う。「公園の上にいるようだ」といえば少し言い過ぎだけど、川を渡る場面や舎人公園付近はとくに気持ちが良い。市街地区間も周辺の建物と離れており、沿線の植栽も多い。晴れた日に乗ると青空が広く見える。 この日暮里・舎人ライナーの良い眺めは偶然ではない。じつは、足立区の景観条例によって保たれている。足立区は2004(平成16)年