石川県羽咋市福水町で、北陸電力の送電線を支える鉄塔(高さ86メートル)1基が地滑りで倒壊し、送電ができなくなったため、同電力は2日午前4時36分、志賀原発1号機の原子炉を手動で停止した。周囲約2.5キロの送電線が地面に垂れ下がるなどし、復旧のめどはたっていないという。 石川県によると、地滑りは幅500メートル、奥行き300メートルにわたっている。鉄塔は国道415号から約300メートルの山中にあり、送電線が国道に垂れ下がったため、羽咋署は1日午後9時20分ごろから2日午後4時まで国道を約50キロにわたって通行止めにした。同日午後9時18分、同県宝達志水町以北の能登半島の約10万9200世帯が最大で8分間、停電した。 輪島市の市立輪島病院では、停電と同時に自動的に自家発電に切り替わり、医療機器や患者への影響はなかったという。また同市や七尾市などで信号が一時停電したが、事故などは起きていないとい