島根大学医農工連携分野講師の森隆治氏らのグループは、患者自身の骨を用いて、骨折治療に必要なスクリュー(ねじ)を手術室内で加工する技術を開発した。9月27〜29日に東京・国際フォーラムで開催されたイノベーション・ジャパン2005で発表された。 骨折治療の場合、折れた骨を固定するために金属や生体吸収性素材で作ったスクリューが使われるが、通常は治療1年後にスクリューを抜き取るための再手術が必要となる。金属製スクリューは、異物反応のために時間の経過とともに緩み、緩んだスクリューが対面する関節を破壊したり、抜いた後に再骨折したりする欠点がある。 森氏らのグループが開発したのは、患者からピーナツ大の骨を取り出し、スクリューに加工する技術。患部の画像データから、スクリューの大きさやねじ山の高さなどを割り出し、テイラーメードのスクリューを作る。 ■さらに詳しい内容はMedWave内のこちらでご覧いただけま