人は死ぬと、その魂は女子高生となって、 広い海と大きな空の境にある孤島にある学園に還る。 そこは次に生まれ変わるまでの暇の土地で、我々はそもそもそこからこの世界に生まれきたのだ。 学園には教師もおらず、授業はすべてビデオ授業。 学園内の自治は実質生徒会が握っており、ここはまさに少女の王国である。 ここは魂の世界であるから、現世での魂の有り様によって、ヒエラルキーが決まる。 ヒエラルキーと言ってもスクールカーストのようなものではない。 清き魂の持ち主は清楚な文学少女となるし、淀んだ魂のものは彼女をやっかむモブ生徒Aにしかなれない。 尊き魂の持ち主は文武両道のツンデレ美少女となるし、卑しき魂のものは彼女をやっかむモブ生徒Bにしかなれない。 つまり、現世で徳を積めば積むほど、少女の王国では主人公のようになれるし、 悪を為せばつまらない学園生活を送ることになるのだ。 このヒエラルキーは、現世での徳