業務システムの設計・開発を職業とする人々の間で、オブジェクト指向はいまだに一般的なものと受け止められていないように思える。しかし実際にやってみると、オブジェクト指向は業務システムにうまく馴染むし、システムの品質とメンテナンス性の改善につながる。 ==== オブジェクト指向の適用例 具体的な例で見てみよう。仕訳を作成して記帳するという、会計システムのもっとも基本的な処理を、Javaでオブジェクトを使って書いてみる: /** * 7月度の「帳簿(book)」を取得する。 */ 1: Book book = application.getBook("2006/7"); /** * 仕訳(JournalSlip)」を生成し、項目を設定する。 **/ 2: JournalSlip slip = book.createJournalSlip(); //仕訳日 3: slip.setJournalDat