ある女子高生の研究発表に衝撃 先日、進学校として知られる某高校で授業を行った。 それは3年生の生徒たちがグループ別に関心のあるテーマを選び、数回の授業時間を使ってそのテーマを掘り下げ、最後の授業時間に講師を招いて授業を受けるというものだった。私を講師に呼んでくれたグループのテーマは「JKビジネス」。生徒たちはまず、私の著書『難民高校生』(13年、英治出版)や『女子高生の裏社会』(2014年、光文社)を読み、小さな班に分かれて“調べ学習”を行い、そこで学んだことや考えたことをまとめて班ごとに発表。それについて講師である私がコメントを返した。 多くの生徒たちは、授業を通して日本における子どもの性の商品化を自分ごととして捉えていたが、一組こんな発表をした班があった(以下要約)。 「援助交際に関わる人がいることで、私たちのような“一般”の女子高生や女性が性的対象になることの抑止力になっています。性