クトゥルー(クトゥルフ)神話とバットマンの世界を融合させた、ファン垂涎の読み切り作品『バットマン:ゴッサムに到る運命』が刊行されました。この作品を深く楽しむための予備知識として、クトゥルー神話研究家であり、本作の翻訳者でもある森瀬 繚さんのスペシャル解説をお届けします! 文:森瀬 繚 ※本記事は『バットマン:ゴッサムに到る運命』付属の作品解説を再編集し、大幅に加筆したものです。 H・P・ラヴクラフト的恐怖に脅かされるゴッサム『バットマン:ゴッサムに到る運命』は、DCコミックスのエルスワールド・レーベルより、2000年11月から翌年1月にかけて全3号で刊行されたリミテッド・シリーズである。メインライターは、陰影のコントラストに特徴付けられる、アーティスティックな絵柄で人気を集めるアーティストのマイク・ミニョーラ(本書のカバーアートも彼のペンによるもの)。 『バットマン:ゴッサムに到る運命』