もはや、ただただ媚びる女子アナはいないのだ女子アナという職種がお約束のように嫌われるとき、そこには大抵「男性への媚び」が付随している。この男女同権がひとまず謳われる時代にあって、「自分は添え物です」と自覚症状を発奮させながらテキパキと媚びていく要領の良さみたいなものを、「女子アナってのは……」と嫌悪の対象にしてきたのであるが、実は旧態依然とした女子アナ像を露骨に振りまいてくる女子アナはもはやいない。嫌いな女子アナランキングの上位に食い込んでくる田中みな実(TBS)や平井理央(元フジテレビ)は、「これはプレイとしての媚びなんだ」と自覚して相手にベタベタ塗り付けてくるような所があって、あれが本心でないことくらい、みんな分かっている。彼女らがなぜ嫌われるのかといえば、媚びる、というよりも、「媚びに見えても構わない」という選択肢をチョイスした事に嫌悪感を持たれているのであって、この辺りって実は、女