2009年の世相を表す「今年の漢字」に「新」が選ばれ、京都市東山区の清水寺で11日、森清範貫主が特大の和紙に揮毫(きごう)した。 日本漢字能力検定協会(同市)が毎年公募。同協会を巡る背任事件で、一時は実施が危ぶまれたが、過去最多の16万1365通の応募があった。 「新」は1万4093通が寄せられた。新政権誕生や新型インフルエンザ、スポーツ界の新記録などから推す声が多かった。2位以降は「薬」「政」「病」の順だった。 今年の漢字は、同協会が1995年に始めた。米大統領選を通じて「チェンジ(変化、変革)」を訴えたバラク・オバマ氏が勝利した昨年は「変」だった。 同協会を巡っては、大久保昇・前理事長(74)と長男の浩・前副理事長(46)が親族企業との取引で協会に損害を与えたとして、逮捕、起訴された。 森貫主は5月に協会理事を辞職したが、新理事長の下、協会の運営改善が進んだとして、例年通り同寺で今年の