日本初の金星探査機「あかつき」を搭載した国産大型ロケット「H2A」17号機が20日、種子島宇宙センター(鹿児島県)の発射台まで再び移動した。宇宙航空研究開発機構や三菱重工業などは21日午前6時58分22秒の打ち上げを目指し、最終準備を行っている。 17号機は当初予定されていた18日の打ち上げが天候不順で延期されたため、発射台から同センター内の大型ロケット組立棟へ引き返していた。20日に再び姿を現した17号機は台車に乗せられ、人が歩く程度の速度で約500メートル離れた発射台まで移動した。 21日は天候に問題がないとみられ、今後17号機のタンクに液体燃料が注入される予定。17号機はあかつきのほか、小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」など計5基の小型衛星も搭載している。