国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一さんら各国の宇宙飛行士12人が23日、共同記者会見を行った。 ドッキングした米スペースシャトル「アトランティス」の地上帰還を控えた恒例行事だが、来月2日に露宇宙船ソユーズで帰還予定の野口さんにとっても“お別れ会見”となる。 野口さんは5か月余りの滞在を振り返り、「ISSでは(自分も)宇宙に浮かぶ一つの天体という感じ。今まで気付かなかった地球の美しさを発見する毎日で、あと2、3か月はいたい」と本音を漏らした。 費用対効果の点で事業継続に疑問符を示す声が出始めたISSについては「きぼう(日本実験棟)は素晴らしい研究施設。今回は、私たちの身体を使って投薬実験も行った」と、意義を強調。「帰還後はまず、家族とゆっくり温かいご飯をはしで食べたい」と締めくくった。 野口さんは昨年12月、バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)から、2度目となる宇宙飛行に出