国際オリンピック委員会(IOC)は11日、スイスのローザンヌで開いた理事会で、北京五輪の陸上男子ハンマー投げで2位、3位の選手をドーピング違反で失格とすることを決めた。当初5位の室伏広治(34=ミズノ)が銅メダルに繰り上がることになった。 2位のワジム・デビャトフスキー(31)と3位のイワン・チホン(32)のベラルーシ選手から筋肉増強効果のあるテストステロンが検出された。 室伏は2004年アテネ五輪の金メダルに続く2大会連続のメダル獲得。アテネ五輪も1位だったアドリアン・アヌシュ(ハンガリー)のドーピング違反による繰り上がり優勝だった。北京五輪での日本選手団の獲得メダルは金9、銀6、銅11の計26個となった。