滋賀県彦根市の人気キャラクター「ひこにゃん」に酷似した別キャラクター「ひこねのよいにゃんこ」のグッズが出回り、同市が「著作権や商標権を侵害している」として、市内の6業者に販売中止を要請したことが28日、わかった。 「にゃんこ」は、ひこにゃんの図柄の考案者が手がけた。市は考案者に「にゃんこ」についての創作活動を認めており、議論を呼びそうだ。 ひこにゃんは2007年に開かれた「国宝・彦根城築城400年祭」の実行委が公募して生まれたキャラクターで、考案者は大阪府のキャラクター作家「もへろん」さん。著作権は実行委が買い取り、市が別に公募した名称とともに、商標登録した。 販売中止要請について、市は「市の著作権と商標権を守ることを考えた」としているが、「にゃんこ」の絵本を出版するサンライズ出版の岩根順子社長は「市は小売業者にだけ販売中止を求めており、意図がわからない」と話した。