陸上男子マラソン世界記録保持者で、大気汚染などを理由に北京五輪マラソンの欠場を表明したハイレ・ゲブレシラシエ(34)(エチオピア)が、読売新聞のインタビューに答えた。(アディスアベバで、新宮広万)。 ――北京五輪のマラソンをなぜ回避するのか 「以前、北京に行った時に、ビルから眺めた市内の風景は(大気汚染が)すごかった。アディスアベバの比でなかった。これでは、とても走っていられないと思った」 ――世界中のランナーに影響を与える 「競技者として、あれだけ高温多湿で、私のようなぜんそくの持病がある者にとって、北京でマラソンを走るのは無理だ。普通の選手でも影響があるのではないか。夏のマラソンも問題だ。夏の五輪マラソンで優勝した選手が、それ以降の大会でもすごい活躍をしたケースは少ない。ロンドン五輪、それ以降も走る可能性があるから、北京で健康を崩したくない」 ――一万メートルのエチオピア代表もかなり厳