尿検査で大麻に陽性反応を示し、日本相撲協会を解雇されたロシア出身の元力士、露鵬(28)と白露山(26)の兄弟が12日、東京都内で解雇後初めて記者会見し、大麻吸引をあらためて全面否定し、法廷闘争を含めて協会に解雇の撤回を求めていく意向を示した。 まげを結い、着物姿で会見に臨んだ2人。協会の再発防止検討委員会による事情聴取で、6月のロサンゼルス巡業で大麻を吸ったと証言したとされるが、露鵬は「認めていない。検査や結果を信用していない。今後は闘っていく」と、協会側と争う姿勢を表明した。白露山も「本当にやっていない。一生懸命、闘っていく」と同調した。 代理人の塩谷安男弁護士は13日にも、検査の手続きや主流煙と判断した根拠などについての質問状を協会に提出。回答次第では、処分撤回と名誉回復を求めて法的手段に訴える方針を表明した。同弁護士は「こんなずさんな検査で力士生命を奪っていいのか」と話した。