カードや駒、マップを使って楽しむアナログゲーム、ボードゲームの市場が盛り上がっている。その理由の一つとして挙げられるのがデジタル環境の進化。ソフトやハードが進化したことで、以前に比べて高品質な印刷や造形が比較的安価に得られるようになり、個人でもゲームを作りやすくなったからだ。その一方で、市場では新たな懸念も生まれている。 最近関心が急速に高まっていてテレビなどでも見聞きするようになったとはいえ、デジタルゲームと比べたら、肌感覚としてまだまだマイナーでしょ、と思う人も多いボードゲームの世界にも同人作品の即売イベントがある。それが、「ゲームマーケット」だ。 東京で毎年「春」と「秋」の2回、関西方面で早春の1回と年3回開催が定例となったゲームマーケットは、このところ、来場者数が前回比10%増を記録している。前回の「ゲームマーケット2016春」(5月5日に東京ビッグサイトで開催)はついに来場者数が