この画像はネット上に出回っているもので、第二次大戦前の世界地図だとされている。日本とタイ以外の地域はすべて欧米の植民地であり、日本が植民地化されるのも時間の問題だった。だから、日本は反撃に出るしかなかった──。この画像には、しばしばそんな解説が添えられる。 しかし残念ながら、この画像はデマだ。 端的に言って、世界地図がこのような勢力図になった時代はない[1][2]。 日本が開戦に踏み切った理由は、経済的な側面を考えたほうが理解しやすい。戦前の日本は金属や燃料などの戦略物資のほとんどをアメリカから購入しており、常識的にはアメリカとの戦争は考えられなかった。ところが、盟友ナチス・ドイツがヨーロッパでのアウタルキー(自給自足経済)を確立しつつあることに触発され、自らもアウタルキーを目指した。これがアメリカによる経済制裁を誘発し、日本はますます自給自足を目指さなければならないという循環に陥り、戦争
2016年2月3日21時、テレビ東京の「水曜エンタ 今 知っておきたい 世界のキケン地帯に住む人々」にてタイの人身売買が取り上げられた。元AKB高橋みなみが実際に売られた経験を持つタイ人女性に接触し、日本でも大きな反響となった。 日本を含め、先進国のこうしたメディアでは「親に売られて売春させられている可哀相な女性」という部分だけがピックアップされてしまう。結果として「児童買春をする先進国の大人が悪い」「子供を売るなんて信じられない親だ」「タイは怖い国」といったメッセージを送るだけで終わる。当然、これだけでは問題の解決にもならない。 メディアの伝え方が悪いせいか、日本ではこうしたタイにおける人身売買の実態、それが起こる背景を知らない人は多い。 この記事では ▶ タイの女性が風俗で働く理由 ▶ 人身売買が起こるの背景 から ▶ タイの人身売買はどうすれば少なくなるのか? までメディアが報じない
イスラム過激派が500人!テロ厳戒下のベルギーはいま、無法地帯になっている 「黒いハンドバッグ」に脅える市民たち 政治的混乱が常態の「EUの首都」 ベルギーの首都ブリュッセルで、テロ警戒レベルが最高に引き上げられ、厳戒態勢に入ったのは21日だが、まだ解除されない。少なくとも30日まで続くそうだ。 ベルギーというのは昔からへんてこな国だった。首都のブリュッセルは、紛れもなく美しく豊かな街で、美味しいビールと極上のチョコレートでも有名だ。もちろん、2万5000人の職員を擁する欧州委員会の総局があるので、「EUの首都」ともいえる。 しかし一方で、ブリュッセル市の人口が100万人強なのに19もの自治体に分かれていて、19人の長がいて、6つの警察本部がある。公用語はフラマン語、フランス語、そしてドイツ語。政治は混乱しており、すでにそれが常態のようだ。大昔、落合信彦氏がベルギーのことを「白いインド」と
マシコ・ピロ族のメンバー。ペルーのアマゾンの森に住み、アルト・マドレ・デ・ディオス川の河岸に定期的に出没する。2015年7月に撮影。(PHOTOGRAPH BY RON SWAISGOOD) ペルーの美しい村、シペチアリ。緑豊かなこの村を通る曲がりくねった山道に突如、鋭くとがれた2mの竹槍を装備したマシコ・ピロ族が現れた。 「なぜ私を殺そうとするの?」 1月に初めてマシコ・ピロ族に遭遇したシペチアリ村のルフィナ・リヴェラ副村長――小柄ながら、威圧的な女性だ――は、そう叫んだ。 その後も、彼らの来訪は続いた。アルト・マドレ・デ・ディオス川から歩いて1時間。アマゾンのジャングルの奥深くの静かな村から、鍋やなたが消えていた。 3月には、ひとりの老女が狙われた。1本の矢が、老女のスカートをかすめて飛んでいった。5月の初めには、村の男たちが出かけたすきを狙って、マシコ・ピロ族がやってきて農作物を奪っ
大阪・豊中にあった父の実家に、光が差しこまぬ薄暗い部屋があった。そこには大きな仏壇があり、軍服姿の昭和天皇の写真と、2枚の、軍人らしい青年の肖像写真がかかっていた。それが、わたしが生まれる前に亡くなった、ふたりの伯父さんの写真だと知ったのは、いつ頃だったろうか。 小学生の頃、岩手から、会ったことのない遠い親戚が訪ねて来て、父と話した。その人は、満州に住み、敗戦時の混乱の中で家族をすべて失(な)くした。日本軍(関東軍)は、侵入したソ連軍の追撃を免れるため、橋を落として逃げた。その結果、多くの民間の日本人が立ち往生し、殺されることになった。満州から逃れることができたのは、情報を知っていた軍人とその家族ばかりで、民間人はほとんどが取り残されたことは、歴史上の事実として知られている。もちろん、小学生のわたしは知らなかったが。覚えていたのは、その人が、「軍隊は最後には国民を裏切るものだ」といったこと
今日の横浜北部は台風のせいで雨です。 さて、今回は最近色々と話題の韓国について少し。 その前にまず最初にお断りしておきたいのですが、私はいわゆる「嫌韓派」でもなければ「親韓派」でもありません。 すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は国際関係論でいうところの「リアリズム」という立場、つまり、「すべての国家は利己的である」という前提からものごとを分析するような教育を受けてきた人間であります。 そういうことなので、どうも日本以外の他国のことを「好き/嫌い」、もしくは「善悪」という立場で判断することにはあまり慣れていないんですが、これを前提として議論を進めていきたいと思います。 くどいようですが、私が専門で勉強してきた(古典)地政学では、国家の「世界観」、もしくは「地理観」というものが、国際関係の動きを現実的に見る時に非常に重要であるとされております。 最近つとに反日姿勢を強めている韓国
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く