シリア難民中傷イラストで注目を集めた「はすみとしこ」が本を出した[1]。わずか数十ページの、パンフレットに毛が生えた程度のものだが、その全ページに差別と憎悪が満ち満ちている。差別禁止法を持つまともな国であれば、こんなものを出版するのは立派な犯罪(民衆扇動罪)だろう。 この本で、はすみは自ら「ホワイトプロパガンダ漫画家」と名乗っている。その自称のとおり、この本の中身はまさに、差別扇動を目的とする政治宣伝である。ここでは、そのプロパガンダの嘘を一つひとつ暴露していこう。 まずは代表的「在日特権」とされる通名(通称名)。はすみはこう書く。 「通称名」という在日特権が存在する。在日は犯罪を犯しても日本人風の偽名(通称名)で報道され、実名報道はされないことが多い。 一方、日本人は犯罪を犯せば容赦なく実名報道されてしまう。これを「特権」と言わずして何と言うべきか。 まるで在日は好き勝手に偽名が使えるみ