人の気持ちを落ち着ける効果があるとされる青い電灯を、首都圏の駅のホームに設置したところ、列車に飛び込んで自殺を図った人の数が80%余り減少したという調査結果を、東京大学の研究グループがまとめました。 人が列車に飛び込むことによる電車の遅れや運休などは、平成18年度には全国で534件でしたが、3年後の平成21年度には682件と3割近く増え、JRや私鉄各社は、ホームドアや、人の気持ちを落ち着かせる効果があるとされる青い電灯の設置を進めています。こうしたなか、東京大学の研究グループは、首都圏にある71の駅を対象に、平成12年からおととしまでの11年間に列車に飛び込んで自殺を図った人の数を調査しました。 その結果、全体では128人に上りましたが、平成20年からおととしにかけて青い電灯が設置されたあとの11の駅では1人しかいませんでした。 研究グループはこのデータを基に、駅の利用者数などを考慮し