前回までの記事はこちら #1 #2 #1では、椛島さんの生い立ちや『週刊少年ジャンプ』編集部に入ってからの事柄について、#2では荒木飛呂彦さんの担当編集としての思い出について聞いてきました。最終回となるこの#3では、椛島さんがすすめるマンガ9作品を紹介していただきました。往年の名作から最近の作品まで、名編集者としての慧眼が光る選定とコメントをお楽しみください。 椛島 私が読んできた限られた作品の中で、強く印象に残ったり、今現在、読み返してみて、あらためてその魅力を再認識した作品を偏愛的に選びました。おすすめというと、ちょっとおこがましい気がします。また、自分が担当した作品はあえて取り上げませんでした。 懐かしそうにマンガを読む椛島氏。 『サスケ』白土三平 1961年7月号から1966年3月号まで「少年」(光文社)に連載された白土三平の代表作の一つ。徳川方の刺客達との戦いを通じて、甲賀流の少