ひざの内側には、縫工筋、半腱様筋、薄筋という3種の太ももの筋肉と脛(すね)の骨をつなぐ腱が集まっています。この部分は、鵞足(がそく)と呼ばれます。集まった3つの腱の形が鵞鳥(ガチョウ)の足に似ているからです。鵞足炎は、この鵞足部に生じた炎症です。この部位に疲労が蓄積していたり、柔軟性が低下していたりするとリスクが高くなります。 鵞足炎の原因 鵞足炎の原因は、ひざの曲げ伸ばしやひねる動作で、鵞足部と腱や骨が擦れることにより発症します。したがって、そういった動作の多いランニング等のやりすぎがきっかけになることが多いです。また変形性膝関節症の合併症として最も多い疾患でもあります[1]。 鵞足炎の症状 鵞足炎では、次のような症状が見られます。 ・ひざの曲げ伸ばしで内側(の少し下)が痛む ・ひざに腫れや熱感が見られる ・すでに変形性膝関節症と診断されている 初期に痛みが増すのは、押した時や運動時(歩
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