ロードバイク駐輪時に多く使われるワイヤーロック。大型のボルトクリッパーを使えば短時間で切断されてしまう(写真はイメージです)盗んだ高級ロードバイクのフレームを切り刻み、「バラバラ写真」を盗難情報サイトの掲示板に投稿する―。そんな奇怪にして、被害者感情を逆なでするような事件が、昨年末から今年にかけて多発している。いったい、どんな人物がなんの目的で……? 犯人像に迫る!! * * * 「猟奇的な手口に、ロードバイク愛好家が震え上がっている」。1月初旬、そんなメッセージとともに取材班の元に寄せられたホームページのアドレスを開いて、一瞬声を失った。 そのサイトの掲示板には、バラバラに切断され、ひとまとめに重ねられたロードバイクのフレームの写真が投稿されていたのだ。しかも1台や2台ではなく、ページをスクロールするたび、哀れな姿になったフレームが次々と現れる。 また、それぞれの写真には「じゅうりょう