京都地方裁判所庁舎。有罪判決を下した京都地裁、京都簡裁、京都検察審査会がある。(写真=J o/CC-BY-SA-2.5/Wikimedia Commons) ■Winny開発者を収監した「著作権法違反幇助」という罪 かつて日本経済は世界で燦然と輝いていた。平成元年(1989年)には世界の企業時価総額ランキングの上位10社に日本企業が7社も入っていた。しかし、それから34年がたった今年の2月時点で、日本企業は上位10社どころか上位50社にさえ1社も入っていない。そうなった要因はさまざまあるが、あれさえなければ、日本は今ごろ世界中からお金が集まっていた可能性もある出来事がある。それが「Winny事件」である。 【写真】2011年12月20日、検察側上告審棄却が決定し、記者会見で笑顔を見せる「ウィニー」開発者の金子勇氏 今年3月、映画『Winny』が全国で公開された。この作品は、今から19年前の