文部科学省が、新生児医療を取り上げた週刊文春の記事について、撤回と謝罪を求める抗議文を送っていたことが16日わかった。 文科省が問題にしているのは、6月18日号の「新生児医療『文科省』に殺される」と題する記事。国立大病院に新生児集中治療室(NICU)を追加配置する文科省の計画を取り上げたもので、「一方的に国立大にNICUを整備すればどうなるか。待っているのは病院間の医師争奪戦、引きはがしである」「血税が浪費されるだけの箱物行政と言わざるを得ない」と批判している。 文科省は、11日付で週刊文春の編集長あてに出した医学教育課長名の抗議文で「大学病院で周産期医療体制を整備し、教育に活用することは、将来NICU等の周産期医療を担う若手医師を育成するために必須」と強調。記事について「周産期医療の充実を図ろうとする政策を愚策と記述する記事は到底受け入れられない」としたうえで、見出しを「根拠がない記