福島県は6日、福島市の福祉型障害児入所施設「県大笹生学園」で8月、40代の男性職員が、入所する10代後半の男性が言うことを聞かなかったため、男性の手にカッターナイフを握らせ「指示が聞けないなら私を刺せ」と言った不適切な指導があったと発表した。職員は「男性を落ち着かせようと動揺していた。反省している」と話しているという。 県は「心理的虐待の可能性があるため調査し、処分を検討する」としている。 県によると、男性には知的障害があり、8月29日午後1時40分ごろ、風呂から出て着替えるよう指示された際、文句を言うなど興奮して大声を上げた。職員は男性を注意したが、男性の興奮が収まらなかったため、近くの職員室からカッターナイフを持ち出し、男性の手に握らせた。近くにいた別の女性職員が看護師を呼んで2人を落ち着かせ、ナイフを取り上げた。けが人はいなかった。 職員は昨年4月から同学園で勤務しており、相次ぐ県職