ギャオース!! ギャオース!! わたしは鳴いていた。 深夜0時頃、陣痛の間隔が短くなり夫とともに病院へやってきたわたしは、「もうだいぶ子宮口が開いてるから明け方には産まれそうだねー!」と言う助産師の予想を裏切って明け方以降もわたしの腹に居座り続ける赤子の心音を聞きながら、一晩中その痛みに耐えていたところなのだ。 出された握り飯も食べることができずにうつろな目で横たわっていたわたしは、助産師の提案で、陣痛を促進する椅子に座らされることになった。 座面はU字になっており、そこに跨って普通の椅子の逆向きに座るような形になる。 通常だと背もたれにあたる部分に腕を置き、こんな状況でもなかったら「なー磯野ー!」なんて周囲の人に気軽に話しかけてしまいそうな体制でもあったが、もちろんそんな余裕はなく、「んもぉう、産むの、んやんめぇむわぁぁぁぁぁす!(もう産むのやめます)」を連呼していた。 痛みはハンパなか
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