経営者にとって、情報システムは頭痛の種になりがちだ。業務に必須だが投資に見合った効果が出るとは限らない。ほかの設備投資に比べて専門的で難解でもある。 野村総合研究所で約20年間勤務した後に、人材派遣大手スタッフサービスのCIO(最高情報責任者)を務め急成長を支えた著者が、ベンダーとユーザー両方の視点から、“システム屋”の思考回路と、上手な付き合い方を説く。 前回(第14回)と前々回(第13回)では、“システム屋”がよく使う「ソリューション」という言葉について解説しました。似た言葉として「コンサルティング」という概念があります。今回はこれについて考えてみたいと思います。 システム会社に所属したり、就職したりしようとする若い人の多くが、コンサルティングをやりたい、コンサルタントになりたいと考えているようです。 コンサルタントには広く深い経験が必要ですから、若い人が「将来やりたい」と考えることは
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