以前から「感受性」に関する話題を追いかけ、自分なりに少しづつ理解を得ようとしてきた。 まず最初のきっかけとなったのは「ergをプレイしても泣けない人がいる、でもその人はergを趣味とする」という話題からだった。私からするとそんな"ありえない"事はないし、むしろ泣けないのにどうしてergを嗜好するのかがよく判らなかった。 言い換えれば、これは物語に感動できないと告白しているようなものだ。物語には色々な需要があるのは分かるが何にせよ最終的に行き着く所は「物語体験による感情の揺れ」だと思っている私からすれば衝撃的な事実だった。 erg(物語)に感動できないならばじゃあお前は一体何なんだ?と問いかけたくもなる。 当時考え出した結論はこうだ。 1、環境により感受性が劣化するから泣けなくなる。 2、そもそも感動できるほどの物語体験が今までに無かったのは、幼少期の幻想を"信じる"気持ちを失くしてしまった