モノの値段はどうやって決まるのか? 経済学は、社会のしくみを金儲けの観点でかなり説明できる学問である。ほとんど金銭に還元した話ばかりになるので、はっきり言ってえげつないし、イヤらしい。このイヤらしいところがおもしろいとも言える。 ただ、世の中はそんなものだから仕方ない。褒められることより、おカネをもらえることのほうを喜ぶ人が多いのが現実だ。「金儲け」と言うと、下品に思われる読者諸氏もいるかもしれないが、これは人のやる気につながるとても重要な要素だ。 経済学では「インセンティブ」と言い、人のやる気を刺激したり、行動の要因になったりするものである。おカネなり、時間なりのコストをかけるときには、それ以上のリターンがあると思うからこそ行動する。逆になければ行動しない。自分を省みれば当然のことだとわかるだろう。こうした経済リテラシーを高めることで歪んだ情報をそのまま信じずに、ニュートラルな判断ができ
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