【要約】 桃太郎は鬼ヶ島の遊郭を見て回ります。 案内の鬼「美しい女郎がおります」 桃太郎「カンザシとツノの区別がつかないなあ」 北尾政美(きたおまさよし)画『桃太郎一代記』天明元[一七八一]年刊 桃太郎一代記 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【翻刻】【補足表記】【現代語訳】 なにと◆うつく◆しい◆のかおり◆ます おにも◆十八と◆申て◆とかく◆この◆ことさ 「何と美しいのが居ります」 「鬼も十八と申して、兎角《とかく》此の事さ」 案内の鬼「なんとも美しいおなごが揃っております。 『鬼も十八、番茶も出花』[鬼でさえも年頃になれば、それなりに美しくなること]と言いますが、正にこのことでございます」 かんさしか◆つのか◆わからぬ◆あたまの◆によき◆/\のうち◆に二本ハ◆つのた◆そうな 「簪《かんざし》