中島聡さんの「おもてなしの経営学」を読んだ。製品やサービスの重要性もさることながら、筆者の生き方に刺激を受けた一冊。 本書の第1章では、製品やサービスをユーザに提供する上で「おもてなし」が重要であることを説いている。ではおもてなしとは何か。おもてなしは何か、というよりもてなす対象は何か、という問題提起の方が適切かもしれない。本書によるとおもてなしの対象は包括的なユーザ体験。例としてディズニーランドやスタバがあがっている。遊園地に関していえば、多くの場合、ユーザの目的は「アトラクションが提供する体験」である。なので、アトラクションにたどり着くまでの各工程は「余計なもの」になりかねない。ディズニーランドがすばらしいのは、ともすれば「余計なもの」になってしまうアトラクションにたどり着くまでの工程を徹底した世界観作りにより価値あるものに高めている点にある。このことは私もユーザに製品を提供するエンジ