エントリー通貨はユーロ建ての闇。 実際に準備をはじめると、平壌マラソンは走る前から突っ込みどころ満載のレースだった。 まず、エントリーの通貨はユーロ建てなのだ。「なぜUSドルじゃないんだろう?」と思ってたら、アメリカによる送金規制でUSドル決済が不可のようだ。またエントリー費とは別に「マラソン代」(なんだそれ!)を、現金で150USドル持って行かないといけないようで、しかもピン札オンリーの指定。……これはいろいろと考えだすと、なんとも闇が深そうだ。 またツアーの窓口である中国の会社から送られて来た資料には、全ページに「DO NOT TAKE THIS DOCUMENT INTO KOREA」と書かれている。まるで007の気分だ。そもそも説明書きに「DO NOT」から始まる項目が多過ぎる。 一方、現地の人へのお土産は「highly recommended」と書かれている。男性にはタバコ、女性
![北朝鮮・平壌マラソン参戦記、前編。参加費は「米ドル現金払い」の闇。(サハラタカシ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c81f9182c28deef52e30ab52c5bb77e0bd36d30a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F4%2F-%2Fimg_e460049cfb9be5bf3a6f38b7d6db9a4791857.jpg)