子育て世帯に向けた保育士・保育園の拡充が課題となるなか、今年1月、東京・八王子市に「ささやき声すら漏れない」をうたう完全防音の保育園が完成した。保育園建設のハードルと言われることも多い騒音トラブルを解決するモデルとして注目が集まっている。 八王子市内の住宅地にあるキリスト教系保育園「マキャベリガーデン」は今年1月、8か月かけた工事を終え、完全防音設備を整えた。同園には以前から、子どもの声やピアノの音がうるさいとの苦情が一部住民から寄せられていたが、14年2月に大きな発砲音を立てたことをきっかけに閉園運動に発展。市の仲介を経て、防音対応工事を施行することで決着した。 新しい園舎は運動場を除いて、全ての部屋を地下90メートルに埋設。イヤホンなどに使われるノイズキャンセリング技術も導入しており、かすかに漏れる数デシベル単位の音も逆位相音波で打ち消している。また、全面を厚さ1.5メートルのコンクリ
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