第6回の詰将棋解答選手権の出題作品は、いずれまとめてプロパラのHPにアップする予定だが、ここでは前年に引き続いて、出題した自作についての詳細な解説を書いてみたい。詰将棋作家は何を考えて詰将棋を作っているのか、その実例としてごらんいただければ幸いである。 さて、これから解説するのは、「ルービック・キューブ」と題した、チャンピオン戦10番に出題した自作である。 「ルービック・キューブ」と題したのには、ちょっとした理由がある。一時期に流行したルービック・キューブのことは、みなさんご存知だろう。3x3x3のキューブを、うまく回転させて、色を揃えるパズルだ。それと同じように、この作品はいくつかのパーツからできている。そのパーツをうまく組み合わせれば、正解にたどりつく仕掛けになっている。序奏とか収束とか、手の流れとかは一切関係がない。最初から最後までがパズル仕掛けになっていて、そのパズルを解くこと