3歳の娘は負けず嫌いで、勝負事に秀でている。 例えば、保育園で椅子取りゲームが時々行われるのだが、30名ほどの参加者がいるなかで、何度か1位に輝いたことがある。1位になることはすばらしい。やっぱりオンリーワンではなくナンバーワン。いくらSM○Pが声を大にして歌っても(もはやそれも叶わぬ夢となってしまったが)そういうことである。 ただその一方で憂慮していることもあるのだ。 娘はアンパンマンのカルタが好きだ。このあいだ、ぼくの両親が遊びに来たときに、そのアンパンマンカルタをじいじと一緒に遊ぶことになった。もちろんじいじは手を抜いてあげて、最初は娘ばかりに取らせてあげていた。ところが10枚ほどを娘に取らせた時点で、ゲームを面白くしようと思ったのか、昔取った杵柄を披露しようとしたのか(ぼくの父がカルタの杵柄を持っているという話は聞いたことがないが)バシっとするどい音を立てて絵札の1枚を自分のものに