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コラムと生活に関するhowdyingのブックマーク (25)

  • 摂氏33度の夏を涼む方法 | JBpress (ジェイビープレス)

    風のない28度と風のある33度。涼しいのはどちらか。比べてみたら後者の方が涼しかった。梅雨明け間もない午後のことである。 そもそも暑さとは何なのか。涼しさとは何なのか。少し真面目に考えてみようと思った。 部屋の温度は1度しか下がっていない!? 朝から真夏の太陽が容赦なく照りつける日曜日の東京。外気は午前中に早々と30度を超えていたと思う。いつもならのんびりブランチの時間までごろごろしているはずの休日なのに、8時前には暑さに追い立てられるように床を出た。 シャワーを浴びてもなお肌につきまとう汗に耐え切れず、ダイニングはとりあえず世間の節電ムードにはおかまいなく26度設定でエアコンを回していたのだけれど、朝の準備で野菜を切ったり火を使ったりしているとまたじわりと汗が滲んでくる。もともと人よりはるかに暑がりで汗かきなせいもあるのだけれど。 ともあれ朝を済ませ、せっかく早起きしたのだからまじめ

    摂氏33度の夏を涼む方法 | JBpress (ジェイビープレス)
  • エアコンを止めて分かったニッポンの夏の過ごし方:日経ビジネスオンライン

    暑い。 エアコンの起動を半ば封印されている今年の夏の暑さは、また格別だ。 東電の「でんき予報」をアタマから信じ込んでいるわけではない。若干疑っている。なにより、棒グラフという形式がうさんくさいと思っている。何も信じられない。日付さえ。 「でんき予報のホームページだと今日は水曜日になってるけど当だろうか?」 「さあな。陰謀かも知れないぞ」 東電は、今後30年ほど、何を言っても疑われる。そこのところは覚悟してもらわないといけない。 「東京電力です。検針に参りました」 「ほほう、メーターに盗聴器を仕込むつもりだな?」 直接顧客と対面する部門の社員さんは大変だと思う。恨みは経営陣にぶつけてほしい。ぜひ。 東電情報の信頼性はともかく、野放図にエアコンを回すことには、やはり抵抗がある。日中、一人でいる時は、特にそうだ。自分一人のために、全空間を冷やすのだと思うと、どうしても気がひけるのだ。自分がこん

    エアコンを止めて分かったニッポンの夏の過ごし方:日経ビジネスオンライン
  • のび太がリーダーシップを発揮する時 「ドラえもん学」で読み解く意外な勝ち組人生 | JBpress (ジェイビープレス)

    漫画「ドラえもん」に登場するのび太は「ダメな奴」の代名詞である。グズでのろまで、勉強もスポーツもからきしダメ。いつも同級生のジャイアンやスネ夫からいじめられている。大人になった時に、人生の「負け犬」になるのは目に見えている。そんなのび太についていこうと思う人はいないだろう。 だが、「ドラえもん学」を研究する横山泰行・富山大学名誉教授は、著書『「のび太」という生きかた』(アスコム)の中で、のび太は決して負け犬なんかではないと主張する。のび太は憧れのしずかちゃんと結婚する夢を叶え、映画の中ではヒーローとして活躍する。「実は想像以上に人生を上手に歩んでいる」というのだ。 実は「勝ち組」の人生を歩むのび太 書が発行されたのは2004年である。それから5年以上経った2010年5月に逗子開成中学のホームページに掲載された生徒の読書感想文が「すごすぎる」とネットで話題になり、さらに今年に入って東日

    のび太がリーダーシップを発揮する時 「ドラえもん学」で読み解く意外な勝ち組人生 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 来るべき不況を楽しめ? 緊縮一本やりの姿勢に潜むリスク JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年6月29日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 来るべき不況を楽しんでくれ――。国際決済銀行(BIS)は、米国など多額の債務を抱える国々にはっきりとそう言っているわけではない。しかし、同行がまとめた最新の年次報告書が暗示しているのは、そういうことだ。 筆者はかつて、ウィリアム・ホワイト氏が首席エコノミストを務めていた時期のBISが金融と財政の行き過ぎについて発した警告を高く評価したし、ホワイト氏の後を継いだスティーブン・チェケッティ氏も尊敬している。しかし、この報告書の主張には同意できない。世界中が一斉に緊縮策に走る際の障害を軽視しているからだ。 「抑制された恐慌」に陥った世界 確かに、緩和的な金融・財政政策を続けるのは居心地の悪いものである。しかし、異例な時期には異例な政策が必要だ。 現在はなぜ異例な時期だと言えるのか? それは、多くの国が調査会社ジェローム・レヴィ経済予測セン

  • 危機意識はないのか?「安い生肉」に群がる日本人 | JBpress (ジェイビープレス)

    関東地方は6月中旬まで梅雨寒が続き、長袖・長ズボンで過ごすことが多かった。電力不足が懸念される折りから、蒸し暑いよりはましなのだろうが、天候不順というのはどこかしら気持ちを不安定にさせるものである。 主夫という立場でもあり、私も梅雨時はべ物の管理に気をつけている。余り物はできるだけ出さないようにして、タッパーに入れて取っておくことも極力控える。日にちの経った品は、一見大丈夫そうに見えても、万一のことを考えて潔くゴミ箱に行ってもらう。 冷蔵庫は品を冷やす器具であり、衛生状態を保証するものではないと私は思っていて、このあたりの感覚は学生時代にフィリピンや中南米を旅したことで培われたのだろう。 旅行中に病に倒れたら、場合によってはそのまま死に至る。マラリアは薬の服用で予防できるが、一番恐いのは中毒で、生ものはもちろん、生焼けの肉なども口にしないのが第三世界を旅する上での鉄則である。 意外

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  • 中国経済は猛スピードで突っ走る欠陥車のようだ 産業の構造転換と政治改革を急げ | JBpress (ジェイビープレス)

    中国国家統計局は2011年5月の消費者物価指数(CPI)を発表した。前年同期比で5.5%の上昇であり、2年ぶりの高水準である。 物価高騰の背景には品価格の上昇がある。同月の品価格指数は前年同期比で11.7%も上昇した。インフレ再燃は低所得層の生活を直撃している。 実は今年に入ってから、国務院と人民銀行(中央銀行)は一貫して金融引き締め政策を実施してきた。金利は大きく引き上げていないが、預金準備率を大きく引き上げ、市中の過剰流動性の吸収に努めてきたのだ。 しかし、これまでの努力はほとんど成果を上げていないようだ。今回、発表されたインフレ率の統計はその証拠である。 中国経済がバブル化しているかどうかは、研究者によって見方が分かれている。だが、物価が大きく高騰する中で、10%の成長を続けるリスクは明らかに大きくなっている。 天候不順と電力料金値上げがインフレ再燃の原因 なぜ政府のインフレ抑制

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  • 「カネ、カネ」と言っている人にお金はやって来ない お金を得る究極の動機付けとは何か | JBpress (ジェイビープレス)

    有数の高級ホテルのスイートルーム。大きな窓から、ぎっしりと立ち並ぶ東京のビル群が足元に見下ろせる。東京タワーもまるでミニチュア模型のように小さく見える。 その部屋で私は、ジェームス・スキナーさんに「どうもすみませんでした」と謝った。 ジェームスさんは戦略家であり、経営コンサルタントであり、実業家であり、成功哲学の伝道者である。今までに2つの投資ファンドグループを設立し、30以上の会社を経営した。そして、自ら体得した成功哲学を「成功の9ステップ」として確立し、セミナーや著作などを通して多くの人に提供している。セミナーの受講者は1万人以上に上るという。 現在はシンガポールに拠点を構え、日に滞在している時は高級ホテルのスイートルームで生活する。手っとり早く言ってしまえば、絵に描いたような「大金持ち」である。 東北で過ごした極貧生活の日々 今から30年近く前、ジェームスさんは19歳の時にアメ

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  • 睡眠は今でも1日に3時間、頭の中は朝から晩まで仕事だよ | JBpress (ジェイビープレス)

    こだわりと意地と工夫、そして向上心をもってモノをつくる。ここが一番肝心なんだ。 戦後の日がここまで豊かになったのも、そんな人たちが大勢いて、発想と工夫で産業を支えてきたからだ。 「景気がどん底だ」「先行きは真っ暗だ」「景気が悪いのは構造的な問題だ」なんて言ってる人がたくさんいるけど、気で現状を打破しようとしているのかね。 「日が不景気だから、うちも景気が悪い」「あそこの会社ができないから、うちもダメだ」「中国韓国にどんどん仕事が流れて、うちの仕事が減った」なんて言い訳しても始まらないよ。 「ほどほど」じゃイノベーションは生まれない 企業は絶えず革新をしていかなければ、取り残されてしまう。 昔は、呉服屋とか酒屋などで「創業100年」なんてのがたくさんあった。だけど、今、1つの商売を続けた場合、企業の寿命は30年くらいだろうね。 様々な技術革新が起きて、商売のスピードはどんどん速まった

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  • 今年の夏は食中毒にご用心 節電、停電で細菌が増殖? | JBpress (ジェイビープレス)

    焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で生肉をべた客が感染した集団中毒事件。5月16日時点で患者数は165人に達し、うち22人が重症、4人が死亡という被害状況だ。 毎年のように繰り返される中毒事件。しかも、今年の夏は電力不足による節電で、中毒が起こりやすいと懸念されている。そこで、4月に起きた「焼肉酒家えびす」での中毒事件を振り返るとともに、夏に向けて家庭と事業者が衛生面で注意すべき点を考えてみたい。 罰則のなかった衛生基準 「焼肉酒家えびす」での中毒の原因は、生の牛肉を使ったユッケから検出された腸管出血性大腸菌O111(オーいちいちいち)だった。 客に提供されたのは、生用ではなく加熱用の生肉だった。しかも、厚生労働省の衛生基準では、生肉の場合、肉の表面についている細菌を取り除く「トリミング」作業を求めていたが、肉処理業者もえびすもこの作業を行っていなかった。 厚生労働省のこの

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  • こういう時こそ平常心で暮らしたい | JBpress (ジェイビープレス)

    お彼岸前の、まだ寒さの残るあの日から、桜の遅い春を経て、関東の5月は雨がちの週とよく晴れた週が交互に来る、天気が分断された月だった。 夏に向けて電力不足が懸念される中、新聞やテレビのニュース番組は省エネ対策の特集を盛んに組んでいる。昨年の夏はずいぶん暑かった記憶があるが、喉元過ぎれば熱さ忘れるというか、暑さ寒さも彼岸までというか、正直なところ、どのような夏だったのかを私はあまり覚えていない。 しかし今年は、福島第一原発の事故との関係で、忘れようにも忘れられない夏になるだろう。 被災した三陸沿岸から房総半島にかけての方々、そして福島第一原発の事故により避難を余儀なくされている方々も、肉体的・精神的疲労が限度に達しているのではないかと思う。遠く離れた埼玉の地からエールを送るのは誠に気が引けるのだけれど、あまり頑張り過ぎず、丸3カ月という区切りに、どうか身体を休めて、気持ちもゆるめていただきたい

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  • 原発と離婚できない福島 住民の生活とあまりにも深く絡み合った原発産業 | JBpress (ジェイビープレス)

    福島第一原発から20キロの立ち入り禁止ゾーン境界線に行ってみた時のことだ。幹線道路である国道6号線が田んぼの真ん中で封鎖され、検問ができていた。見慣れた電光掲示板に「災害対策基法により 立ち入り禁止」という文字が流れ、10人ほどの警察官が立って車を止めている。 「ここから先は行けないんですか? 報道記者なんですが」 私も聞いてみた。 「申し訳ないのですが、ダメです」 「京都府警」(応援だろう)の文字がヘルメットに読める若い警官がそう言った。 検問の風景を写真に撮ることにした。ちょうど夕方6時ごろだった。西の稜線に日が沈む。野桜が満開だ。あたりが茜色に染まって美しい。 立ち入り禁止地域から出てくる土木作業服の若者たち 検問の周りを1時間くらいうろうろしていて、不思議なことに気付いた。無人地帯になっているはずの20キロラインの内側から、自動車が次々に現れたのだ。 白いワンボックスカーに若者が

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  • 絶対におかしい、年間被曝量の引き上げ 政府による「狂った基準」で国民のガンは多発しないか | JBpress (ジェイビープレス)

    政府は通常人の年間被曝量を20ミリシーベルト/毎年という値に引き上げました。これは従来の1ミリシーベルト/毎年の一挙に20倍の値ですが、お医者さんたちは「たいしたことない」「すぐに影響は出ない」などと鷹揚に構えています。 ところが、内閣参与を務めていた小佐古敏荘・東京大学大学院教授(放射線安全学)は「行き当たりばったり」の破綻した政策だとして、参与の職を電撃辞任し、抗議の声明を発しました。 ポイントはどこにあるか? 1つの注目点は「放射線管理区域」の設定です。 私も物理学の大学生時代、放射線管理区域に隣接して寝起きの生活をしていましたので実感が湧くのですが、3カ月当たり1.3ミリシーベルトを超すエリアを放射線管理区域とし、この中では18歳以下のものを就労させてはいけないし、飲などもってのほか、管理者は十分に神経を使わねばなりません。 さて、この「放射線管理区域」の線量が・・・3カ月で1.

    絶対におかしい、年間被曝量の引き上げ 政府による「狂った基準」で国民のガンは多発しないか | JBpress (ジェイビープレス)
  • 都会の一人っ子はひ弱すぎ、たくましい農民の子が中国を担う | JBpress (ジェイビープレス)

    およそ35年前に中国に導入された「一人っ子政策」は人口増加の抑制に一定の効果を発揮したが、負の一面も露呈している。 中国の伝統的な家庭なら、子供が何人もいる大家族で共同生活をし、互いに助け合う仕組みだった。大家族制の下で公的な介護制度などはほとんど必要なく、家族の構成員が助け合うことになっていた。 だが、近代になってから、伝統的な大家族制が徐々に崩れ、今となって都市部では核家族化している。とりわけ一人っ子政策により、ほとんどは3人家族になっている。 中国人が唯一期待を寄せるのは我が子 日では、人口減少と少子高齢化は景気低迷とデフレの一因と指摘されている。一方、中国では、一般国民のレベルでは、少子高齢化の弊害はまだ明確に意識されていない。特に経済への影響はまだ出ていないと思われている。今の中国経済は昭和40年ごろの日の高度成長期に類似しており、国民の気持ちは依然として高揚している。 都市

    都会の一人っ子はひ弱すぎ、たくましい農民の子が中国を担う | JBpress (ジェイビープレス)
  • 死に物狂いで止めておくべきだった原発 | JBpress (ジェイビープレス)

    3月11日午後2時46分、私は埼玉県志木市の自宅で地震に遭遇した。最初はゆるやかだった揺れがなかなか止まず、これはおかしいぞと思った時、家全体をぐらつかせるほどの大揺れが来た。 テレビをつけて、震源地と震度を確認しようとする間にも揺れは強まり、これはとんでもない大地震だと分かった。 私は台所でカレーを作っていて、ほぼ出来上がったカレーがこぼれないように、必死に鍋を押さえていた。しかし、この揺れには際限がないらしいと判断すると、短縮授業で帰宅していた中学3年生の長男に「外に逃げるぞ」と呼びかけた。 カレーは諦め、財布をズボンのポケットに突っ込み、をはいて庭に出ると地面と近所の家々が波打つように揺れている。「おとうさん、震源地は仙台の方だって」と遅れて出てきた息子が叫び、私は小学1年生の次男がいる小学校へと走った。 通りには近所の人々が出ていて、心配そうに肩を寄せ合っている。「震源地は仙台の

    死に物狂いで止めておくべきだった原発 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 福島の事故が顕在化させた、電力産業の大リスク 危機と背中合わせ、世界のエネルギー産業(1) | JBpress (ジェイビープレス)

    未曾有の地震・津波による東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏洩事故、中東諸国の民衆デモによる原油供給不安、BPによるメキシコ湾原油流出事故と、これらエネルギー産業を根底から揺るがす大きな事故がわずか1年足らずのうちに発生しました。 まずは東日大震災で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。 福島、中東、メキシコ湾、それぞれ世界の別々の場所で発生したマイルストーン的な出来事は、現代エネルギー産業の抱える課題を浮き彫りにしたと同時に、日のエネルギー政策の見直しを迫っています。 稿は全編と後編の2回にわたり、これら事故が発生した質的な原因を分析しつつ、エネルギー企業がつきつけられた課題を検証すると同時に、新しい日のエネルギー政策の在り方について提言を試みます。 崩壊した原子力の安全神話 地震大国日で原子力の安全性確保を担当する政府機関である原子力安全・保安院や事業者の電力会社

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  • 大災害の爪痕 ~FT現地ルポ(3/3) ~  JBpress(日本ビジネスプレス)

    この日、大船渡の瓦礫の中で、持ち帰れる物がないか探している人はサトウさんだけではなかった。 少し離れたところで、足を引きずりながら線路に沿って歩いている2人の中年女性の姿が目にとまった。この単調な風景の中で生き物が動いている、と一瞬ショックに近い感覚が走る。 1人は赤い杖をつき、毛糸で編んだ帽子を被っている。ほおの色はりんごのように赤い。もう1人は白いマスクをつけている。2人ともリュックサックを背負い、寒さに備えてしっかり着込んでいる。 恐らく50代のシモダテ・ヒロミさんは喫茶店のオーナーだ。少なくとも、この間まではそうだった。 この辺りにお店があったんですよ、と彼女は手を振りながら教えてくれた。「うちのものが何かないかと思って探してるんです。その、ほら、イスとかそういうもの」。何か申し訳なさそうな口調でシモダテさんはそう話す。 地震が起きた時、2人ともこの喫茶店にいたという。連れのキムラ

  • 大災害の爪痕 ~FT現地ルポ(2/3)~  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年3月25日 Ft.com、第1回はこちら) 日で東北関東大震災と呼ばれるようになった大地震が発生した3月11日、筆者は北京にいた。中国人の中には、東京から1300マイル(約2100キロ)離れているのに、地面の揺れを感じたと話す人もいた。 北京で知った大震災の悲劇 筆者は全世界の何百万人の人々と同じように、テレビで流される津波の映像と、次第に明らかになる悲劇の規模を、恐怖に駆られながら見ていた。この段階では、公式発表された死者の数はまだ100人に満たなかったが、巨大な波が町や空港を押し流していく恐ろしい映像は、それでは済まない事態であることを物語っていた。 それから間もなく、福島第一原子力発電所の危機が報じられた。東京の北150マイル(約240キロ)に位置するこの原発では、非常用電源が津波によって破壊され、冷却システムが停止した。やがて原子炉とその近くの使用済み核燃料貯蔵プール

  • 間違いだらけの日本の英語学習 何のために英語の資格試験を受けるのか | JBpress (ジェイビープレス)

    ユニクロや楽天が社内公用語を英語にしたことがきっかけで、英語学習がまたもやブームなのだそうだ。社内公用語にするかどうかはさておき、多国籍化した企業、縮小する国内市場を飛び出して世界進出を目指す企業にとって、日人社員の英語力向上は避けて通れない道だ。 しかし、日人の英語学習熱、裏返せば英語コンプレックスは今に始まった話ではない。社会人になってから英語の勉強に挫折した人も多いだろう。いったい日人はどうやって英語と向き合えばいいのか、『残念な人の英語勉強法』の著者である山崎将志氏と、『イングリッシュ・モンスターの最強英語術』の著者、菊池健彦氏に聞いた。 ビジネスマンはいつまでTOEICを続けるつもりなのか ―― 今日は、英語学習を書かれたお2人に、日人の英語能力をどのように考えるか、また英語教育の問題点などについて語っていただこうと思います。 山崎将志(やまざき・まさし)氏 ビジネス

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  • 大災害の爪痕 ~FT現地ルポ(1/3)~  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年3月25日 FT.com) 地震と津波は東北地方に最もひどい打撃を与えた。現地の惨状を目の当たりにしたデビッド・ピリングが、恐ろしい惨状と人々の毅然とした態度についてリポートする。 日の家屋では「敷居」が非常に重要な意味を持つ。敷居は外と内、すなわちパブリックとプライベートを分ける境目である。神道という日古来の宗教では、2つの相反する世界を分け隔てると同時に結びつける、目に見えない空間だと見なされている。 そのため、大船渡という港町に住む元大工のサトウ・セイザブロウさん(82歳)を自宅に訪ねる人たちが、家に上がる時に歌うように「オジャマシマス」と声をかけるのはごく自然なことだ。 この言葉は、直訳すれば「I am about to disturb you(私はあなたに迷惑をかけるところです)」といったところだ。英語では「May I come in?(入ってもいいですか?)」と

  • 新幹線もジャンボジェットも大丈夫、町工場で生まれた「ゆるまないネジ」 | JBpress (ジェイビープレス)

    だが、実はこのネジ、特殊な性能を備えている。そんじょそこらのネジとは一緒にすることができない世界でオンリーワンのネジなのだ。 「特殊な性能」とは極めてシンプル。「ゆるまない」のである。ネジはその仕組み上、必ずゆるむと言われている。特に激しい振動を加えていると、あっと言う間にゆるみが生じる。しかし、このネジはゆるまない。 その秘密はナットにある。ハードロック工業(大阪東大阪市)が開発した「ハードロックナット」は、2つのナットを組み合わせることによって、激しい振動を加えても締めつけが維持される。 米国航空規格に規定されている「NAS3350・3354振動試験」という試験がある。ネジが振動に対してどれだけゆるまないでいられるかを調べる、「最も過酷」と言われる振動試験だ。 標準ナットをこの試験にかけると、ものの20秒もたたないうちにゆるんでしまう。ゆるみ止めナットとして広く知られている「Uナット

    新幹線もジャンボジェットも大丈夫、町工場で生まれた「ゆるまないネジ」 | JBpress (ジェイビープレス)