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ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (216)

  • 喧嘩上等のカメラ店が「ど素人」に教わった商売の極意 | JBpress (ジェイビープレス)

    店員がカウンターの上に数台の一眼レフカメラを並べて説明を続けている。 店員の話を聞いているのは、2歳ぐらいの小さな子供を連れたお母さんとおばあちゃんである。店員は手振り身振りを交えてカメラを操作してみせ、時にはお母さんにファインダーを覗かせたりしながら、使い方を説明している。 お母さんとおばあちゃんは、カメラに関してずぶの素人のようだ。きょとんとした顔をして説明を聞いているが、当に分かっているのだろうか。見ていてこちらが心配になってくる。 もしも業務効率化のコンサルタントがこの店を見たら、「なんと非効率的なのか」と顔をしかめるに違いない。 買うのか買わないのか分からないような相手に、なぜそんなに時間をかけて対応しているのか。相手は素人なんだから、うまく説得してさっさと買わせるか、適当なところで話を切り上げてしまえばいいではないか。 それだけではない。店内を見渡すと、客が写真をプリントする

    喧嘩上等のカメラ店が「ど素人」に教わった商売の極意 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 実はお笑い草だった「特許料収入500億円」 日本半導体のお寒い特許戦略(後篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    前回(「大手メーカーの特許戦略はぬる過ぎる」)、特許の権利行使だけで利益を上げている企業について紹介した。その際、筆者は「日立をはじめとする日半導体メーカーの特許戦略がいかに低レベルだったかを痛切に感じた」と記した。 その一方で、「筆者が在籍した日立中央研究所の特許部は、一時期、ロイヤルティ収入が500億円を超え、テレビや新聞などマスコミに取り上げられ一世を風靡した」とも書いた。 この2つの記述は矛盾しているのではないか、とお気づきになった方はおられただろうか(ツイッターなどの書き込みを見る限り、気づいた方はいなかったようだが)。 今回は、この2つの記述は矛盾していないことをお話ししたい。つまり、「ロイヤルティ収入が500億円」あろうとも、それは全くの「お笑い草」(失態?)だったのである。

    実はお笑い草だった「特許料収入500億円」 日本半導体のお寒い特許戦略(後篇) | JBpress (ジェイビープレス)
  • 政策効果を低下させる米国の政治 FRBが定めるべき新たな目標

    (2011年8月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 米国の経済政策については、有効な選択肢などもう残っていないという誤解が流布している。財政政策は撃ち尽くした。金利はゼロで、バランスシートが既に限界まで膨らんでいるため、米連邦準備理事会(FRB)も無力だ。先日改定された国内総生産(GDP)統計からは、景気の回復が衰えつつある様子がうかがえる。もう誰にも打つ手はない、というわけだ。 「もう打つ手はない」のウソ この見方は間違っている。その気になれば、政策当局はまだまだ対策を講じることができる。向こう数カ月間は、FRBが気概を示すことが特に重要だ。ただ、この指摘はほかにも広く当てはまる。米国の政策の効果を低下させてきたのは経済ではなく政治だからだ。 米国の人々は、2009年の景気刺激策は失敗だったと考えており、長期的な公的債務について不安を募らせている。景気後退がまだ続いている一方で、「

  • 8月の危機に気をつけろ  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年8月2日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) このコラムが掲載される頃には、筆者は休暇に入ってフランスにいる。そして、米国はようやくデフォルト(債務不履行)の危機を回避しているかもしれない。 欧州から見ていると、米国の金融混乱は不可解だ。単にその危機が完全に回避できる性質のものだというだけでなく、タイミングにも当惑させられる。というのも、欧州の予定表はすべて、8月には絶対に何も起きない、あるいは起きるのを許してはならないという考えに基づいて組み立てられているからだ。 休暇シーズンの8月には何も起きない? 7月下旬にブリュッセルで開催されたユーロ圏の緊急サミット(首脳会議)を取り巻くドラマは、ギリシャが追加融資を与えられなかった場合、金融が大混乱する恐れがあったことが引き金の1つだった。 だが、会議のテーブルを取り囲む首脳たちの切迫感には、ほかにも暗黙の理由があった。休暇シーズンが

  • 携帯電話と原発はどちらが危険か メディアが触れない携帯電話という「発癌可能物質」 | JBpress (ジェイビープレス)

    のメディアはあまり報道しないが、WHO(世界保健機関)は携帯電話を「発癌の可能性がある」物質に指定した。 WHOの付属組織、IARC(国際癌研究機関)が、世界13カ国の約5000人について、携帯電話の使用歴と脳腫瘍の発症率を調べた結果によると、携帯電話の利用者は、脳腫瘍の1つである悪性の「神経膠腫」のリスクが40%上昇することが分かった。 これは発症率が10万人あたり数人のまれな病気で、それほど心配する必要はなく、発癌性は5段階評価のうち3番目の「2B」だ。しかしこれまでにも、携帯電話と脳腫瘍の因果関係については世界で多くの調査結果が出ている。 スウェーデンのカロリンスカ研究所は「10年以上の携帯電話利用者は聴神経の腫瘍を発症するリスクが3.9倍になる」と発表した。イギリス王立協会では電磁波と健康についての国際会議が開かれ、20代では携帯利用者の神経膠腫の発症率は5倍になるという調査結

    携帯電話と原発はどちらが危険か メディアが触れない携帯電話という「発癌可能物質」 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 日本だけじゃない、政治力を失った世界 米国債、中国高速鉄道、そして日本の原発・・・ | JBpress (ジェイビープレス)

    そこで今回は、この3つのテーマについて振り返ってみたい。まずは日の原発問題から。 木下敏之さんの「なぜ九州の国会議員は原発再稼働問題に触れないのか?」は、九州の超巨大企業、九州電力の力の前に国会議員たちが沈黙させられている姿を描いている。 「福島の原発事故に端を発した全国各地の原子力発電所の運転再開問題ですが、九州では、ほとんどの国会議員や首長がこの問題について発言をしません」 「せいぜい政府の姿勢を批判することがあるくらいです。地域の問題を自分たちで考え、解決を図っていくという自治の姿とは程遠いものがあります」 その理由はなぜなのか。木下さんは東京に長年住んでいると決して分からない九州の特徴があると言う。九電の圧倒的な存在感だ。 福岡には七社会という九州財界に強い影響力を持つ企業の集まりがあるという。九電、西日鉄道、九電工、西部ガス、JR九州、福岡銀行、そして西日シティ銀行の7社で

    日本だけじゃない、政治力を失った世界 米国債、中国高速鉄道、そして日本の原発・・・ | JBpress (ジェイビープレス)
  • 米国有力議員が衝撃発言「日本も核武装を」 北朝鮮の核開発を止め、拉致事件を解決する政策オプション | JBpress (ジェイビープレス)

    米国議会の有力議員が日に核武装を考え、論じることを促した。日で大きく取り上げられることはなかったが、様々な意味で衝撃的な発言だと言える。 米国議会の議員が半ば公開の場で、日も核兵器を開発することを論議すべきだと正面から提言したことは前例がない。これまでの日米関係の常識では考えられない発言だと言えるが、政治情勢はいつでも大きく変わり得るという哲理の例証だろう。 国会議員を含む拉致関連の合同代表団が米国を訪問 この衝撃的な発言は、7月10日からワシントンを訪れた拉致関連の合同代表団の前で飛び出した。この代表団には日の超党派の国会議員たちが合計8人も入っていた。まず、この代表団の説明から始めよう。 北朝鮮による日人拉致事件に関する「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」「北朝鮮に拉致された日人を救出するための全国協議会(救う会)」「北朝鮮に拉致された日人を早期に救出するために

    米国有力議員が衝撃発言「日本も核武装を」 北朝鮮の核開発を止め、拉致事件を解決する政策オプション | JBpress (ジェイビープレス)
  • 居座れ鉄人、僕が菅直人首相を支持する理由 良いも悪いもリモコン次第、政治家を操っているのはあなた方だ | JBpress (ジェイビープレス)

    壊滅状態にあるとも言えるこの国の中で、新しい未来を切り拓こうとする若者を、「AKIRA」へのオマージュという形で表現したかった。 この「AKIRA」の複雑なストーリーが、横山光輝の漫画「鉄人28号」へのオマージュ作品であったことをご存じだろうか。 違和感を感じるかもしれないが、アキラの別名が「28号」であることや、両作品の主人公の名前が「金田正太郎」ということからもそれは明らかだ。 漫画「鉄人28号」は、太平洋戦争末期、大日帝国陸軍が秘密兵器として開発していた鉄人を、少年探偵「金田正太郎」がリモコンで操りながら犯罪者や怪ロボットを倒していく物語だ。 特にリモコンがこの漫画の大きな特徴で、テレビアニメ版の主題歌にはこんな一節がある。「ある時は正義の味方、ある時は悪魔の手先、良いも悪いもリモコン次第」。鉄人は、リモコンによる操作によって動作するために、操縦者の意志でその行動が変わってしまうの

    居座れ鉄人、僕が菅直人首相を支持する理由 良いも悪いもリモコン次第、政治家を操っているのはあなた方だ | JBpress (ジェイビープレス)
  • ベルギーはもはや国ではない  JBpress(日本ビジネスプレス)

    ベルギーは今年2月、内閣不在期間がイラクを抜き、不名誉な世界最長記録を達成した(ベルギー・ゲントで、長期にわたる内閣不在状態に抗議し、デモに参加する人たち)〔AFPBB News〕 シュールレアリスムの画家、ルネ・マグリットを生んだベルギーだが、どんな芸術作品も、この国の政治のシュールさにはまずかなわない。ベルギーでは、正式な政府がない状態が400日以上も続いている。 今年に入って、国民は心配し始めた。 市民は連立を求める抗議活動を行った。ある議員は各政党の党首の配偶者に対し、連立政権が成立するまで党首とのセックスを拒否するよう求めた。ある俳優は、男性はひげを剃ることを拒もうと呼びかけた。すべてが無駄だった。 これまで以上にひげが伸び、愛を交わすこともなくなったかもしれないベルギーでは、ワロン人とフラマン人の対立が、泥と血にまみれた戦闘こそないものの、かつてフランドル(フランダース)地方に

  • ノルウェーで起きた同時多発テロに震撼する欧州 韓国では身体刑も復活、法と正義はどこへ向かうのか | JBpress (ジェイビープレス)

    ノルウェーの首都オスロの教会で、22日に発生した銃乱射事件の犠牲者を追悼し、キャンドルに灯される火〔AFPBB News〕 いまこの原稿を翌23日、北イングランドのシェフィールドで打っているので、インターネットを通じて見る以外、日語の報道は目にすることがなく、主として英国国内のメディアを通じて、この「テロ」の、判明している範囲での報道がなされています。 ノルウェーのオスロでは22日午後3時半頃(日時間午後10時半頃)首相官邸などの入った官庁街で大規模な爆発があり、稿を打っている時点で、少なくとも7人が亡くなったと報じられています。ノルウェーのストルテンベルク首相は無事だったとのこと。 自動車に仕かけられた爆発物によるものと見られ、報道の初期には「イスラム原理主義者による犯行か?」「ビン・ラディン氏殺害に対する報復ではないか?」といった憶測も見られたようです。 爆破と銃撃の犯人はキリス

    ノルウェーで起きた同時多発テロに震撼する欧州 韓国では身体刑も復活、法と正義はどこへ向かうのか | JBpress (ジェイビープレス)
  • 日本の債務:決して倒れないドミノ?  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年7月25日号) 債務に苦しむ日経済の長期的な予後診断は、良好ではない。 債務危機がユーロ圏と米国を脅かしている時、債券投資家はどうするだろうか? 彼らは安全を求めて、ユーロ圏や米国よりはるかに大きな債務を抱えた国に向かう。日国債の利回りは7月19日、8カ月ぶりの低水準を記録。円相場はユーロとドルに対して上昇した。 こうした流れは奇妙に思える。というのも、直近、債権者の懸念の標的となったイタリアと比べても、日は多くの点で苦しい状況にある。国内総生産(GDP)比の純債務の割合は日の方が高く、(利払い前の)基礎的財政収支は、イタリアが黒字なのに対して、日は赤字だ。 多額の債務を抱えた日投資家が向かう理由 地球上で最も急速に社会の高齢化が進む日は、成長見通しが明らかにイタリアよりも良いわけではない。また、日政府はイタリア政府ほどゾッとするとまで言わな

  • 建国の志・哲学なき日本のままでいいのか 電信柱、ボルトと信号機に垣間見る利権大国の素顔 | JBpress (ジェイビープレス)

    もちろん、気象の変化を予測しやすいドイツと台風など不確定要素の大きい日とでは単純には比べられないだろうが、河川の利用、街づくりの根底にある哲学の違いを考えさせられる。 また、「1点の写真から読み取る日韓の明暗」の記事では、日が戦後65年間に失ってしまった大切なものを改めて見せつけられて、萎えていく気持ちを抑えられなくなりそうだ。 国のあるべき姿、目指す方向性とは何なのか、物質的な意味だけでない豊かな日をつくるために私たちはどのように行動し変わらなければならないのか。 今年の正月にご紹介した台湾の李登輝元総裁も日にエールを送る形で、この点を指摘していたように思う。 (「台湾は日が近代国家に育てた」「国民は二の次になった日政治家」「台湾と日で新しいアジアの時代をつくろう」) 田中さんのこれらの指摘は、「トヨタ方式」の連載を始めるに当たって、田中さんのご自宅でうかがったことが

    建国の志・哲学なき日本のままでいいのか 電信柱、ボルトと信号機に垣間見る利権大国の素顔 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 日本のイノベーションに異変 サムライもソフトに JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年7月16日号) ソフトウエアよりもハードウエアを好む日の傾向は薄れつつある。 「サムライは決してソフトウエアなど書かない!」――。日の大手電機メーカーのある幹部は、夕会で酒がどんどん振る舞われる中でこう叫んだ。 そうした考え方は日で広く支持されている。「モノづくり」は男らしい。封建時代の刀の鍛造から現在の機械やマイクロチップに至るまで、男の中の男は目に見えるモノを作るために、休むことなく働いてきた。サービスの提供など、女々しい人間のすることなのだ。 時代遅れになってきたハード偏重主義 だが、サムライの伝統的な髪型と同じように、そのような態度も次第に時代遅れとなってきた。ビジネス用ソフトウエアの開発は今や日の成長産業だ。日の大手電機メーカーは次々と同分野に参入している。外国企業さえもが優秀なプログラマーを探し求めて日にやって来る。 ソフトウエア企業

  • 「いじめ」をする生徒はぶん殴り、停学処分だ マキァヴェッリ先生ならこう考える(1) | JBpress (ジェイビープレス)

    今、なぜマキァヴェッリなのか? 私が書きたいから、というのが音なのですが、私自身、マキァヴェッリに教えてもらったところが大だからです。この世で一番タチの悪い人間は必ずと言っていいほど正義の仮面をかぶっている。そうした現実を目の当たりにし、どうすればいいのかを知ろうとしたのが、マキァヴェッリを読み始めたきっかけでした。 しかし、のど元すぎればなんとやら。マキァヴェッリの教えを守っていた時はいいのですが、そのうち忘れることが多くなり、失敗を繰り返すはめになります。実際よく忘れるので、今も失敗が多いのは我ながら頭が痛い問題です。 この連載は特に、今、理不尽な目に遭っている方、不安の前に潰れそうになっている方に読んでいただきたい。そんな方が逆境を跳ね返す手がかりになる連載を目指したいと思います。よろしくお付き合い下さい。 支配者がしていることを民衆にバラしてしまった書 マキァヴェッリはルネサンス

    「いじめ」をする生徒はぶん殴り、停学処分だ マキァヴェッリ先生ならこう考える(1) | JBpress (ジェイビープレス)
  • 「精度」でなはく「真度」を追求する食材検査 自社で放射線量検査も―「食の安全」の現場を訪ねる(1) | JBpress (ジェイビープレス)

    福島第一原子力発電所の事故で、日は今後、長期にわたって品の放射能汚染問題と向き合わざるを得なくなった。「風評に惑わされないようにしなければ・・・」と思う一方で、周辺地域の農作物は安全なのか、当に市場に汚染品が出回っていないのか――と不安がよぎるのも事実。生産者、消費者、流通業界、外産業、それぞれが「安全・安心」を模索していくことになるだろう。 そんな中、いち早く、独自の放射線量検査をスタートさせた企業が取り組む「の安全」の現場を訪ねた。 驚くほど手間のかかる放射線量検査 川崎市にあるゼンショーの品安全追求部・中央分析センターでは、毎日、全国4000店舗以上の同社グループのレストランで使用する野菜や卵の放射線量検査を実施している。 テレビのニュースなどで野菜に測定器を近づけ「ほとんど針は振れません。安心です!」と安全性をアピールしている場面を目にしたことがある人は多いのではな

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  • 「豆腐戦争」に巻き込まれた韓国大手財閥 経済の二極化を懸念し、中小企業支援に動く政府 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年7月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 昨年12月、韓国の小売大手ロッテがバケツサイズのローストチキンナゲットをたった5000ウォン(4.7ドル)で売り出すと、戦いが勃発した。小規模なローストチキン業者が即座にメディアの批判を煽り立て、そのような低価格は自分たちの生計の手段を奪うと訴えたのだ。7日後、ロッテはバケツサイズのチキンナゲットの販売を取りやめた。 これは、韓国人が今、「豆腐戦争」と呼ぶ全国的な論争の初期の応酬にすぎなかった。 中小企業が競争から保護される業種を指定 韓国政府は、豆腐生産をはじめとした様々な事業領域を、サムスン、現代、ロッテといった強大な同族企業グループである「チェボル(財閥)」による買収や競争から免除される業種に指定しようとしている。 委員会が今、中小企業だけのための業種に指定する可能性のある230業種を審査している。豆腐以外に中小企業の地位の保

  • 日本の捕鯨が生き延びる道は 沿岸補鯨 しかない|食の安全|JBpress

    鮎川港が地盤沈下で一時使用できなくなった上、ここを母港とする鮎川捕鯨の捕鯨船3隻、事務所、クジラの解体処理場などが被災した。幸い、被害が軽微だった2隻の捕鯨船は復帰しそうだ。 筆者は今、水産庁の鯨類捕獲調査に関する検討委員会の委員として、今後の捕鯨のあり方について議論をしているが、南極海での調査捕鯨についての見通しは極めて暗い。 反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)の妨害行動によって、昨シーズンはほとんど捕獲調査ができずに帰港した。今秋からの調査も、昨シーズンと同じ結果になる可能性が高いからだ。 SSの妨害行動に対して巡視船を派遣すべきなのか 検討委の座長である筒井信隆・農林水産副大臣は、今秋からの調査に巡視船の出動を求めている。南極海での捕鯨を「正当な調査活動だ」と主張する日の立場を貫くために巡視船の派遣というのは、世論受けするのかもしれないが、これにはいくつもの問題がある。 第1に

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  • 日本人から大和魂を奪う原発よ、さようなら 温暖化の元凶は、地元を堕落させ日本の未来を奪う | JBpress (ジェイビープレス)

    原発が不要な理由は大きく分けて5つあるのではないだろうか。 1つ目は安全性。福島第一原子力発電所の事故のように、いったん事故を起こせば何十年、あるいは何百年にも及ぶ計り知れない被害をもたらす。 2つ目はコスト。原発の発電コストは決して安くない。福島第一原発のような事故が起きないことを前提にしても、水力発電や火力発電にかなわない。 特に世界の地震の約2割が集中していると言われる日では、耐震性、耐津波性などの対策にフランスなどに比べけた違いのコストをかける必要がある。 3つ目は国防の問題点。沖縄県を除き日全国に54基もの原発が並び、警察や自衛隊はそれらをテロやミサイル、爆撃などの攻撃から十分に守る防衛力を保持していない。 テロ攻撃に遭えば、54基の原子炉そのものが広島や長崎に投下された原爆とは比較にならない巨大な原爆に早変わりする危険性がある。 4つ目は地球環境に優しいどころか、地球温暖化

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  • 難題に立ち向かえない日本の政治家  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年7月14日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ここ数カ月というもの、筆者は気づけば何度となく、世界第3位の経済大国である日が耐え忍ぶ指導力不足を嘆く日友人たちを慰めようとしてきた。 そんな時、彼らにはこう言ってきかせる。 第2次世界大戦以来最大の災害の後でさえ、永田町がなお、復興について議論するより、現政権をどれだけ延命させるべきか言い争うことに関心があるように見えるのは、確かに気が滅入る。 世界を見渡せば、多少の慰めも? だが、永続的な政府を築けない先進国は日だけではない。総選挙から13カ月経っても暫定政権が続いているベルギーを見るといい。 日の短命な首相(過去5年間で5人の首相がいる)に対する悲嘆は、イタリアとの比較によって和らげればいい。筆者の友人の中でも、回転木馬のようなイタリアの首相交代ペースをついに遅くしたものの、税金詐欺から「ブンガブンガ」パーティーに至

  • 米国防省がイラクで1兆円の札束を紛失!? 管理は「ザル」状態、暫定政府の混乱ぶりが明らかに | JBpress (ジェイビープレス)

    大半の人は、額が大きすぎてピンとこないかもしれない。 およそ7000トンから2万トンほどもある、100ドル紙幣の膨大な札束が誰にも気づかれずに消えた──、盗まれた可能性があると聞いたら、いかにとんでもない大事件かが分かるだろう。 にわかには信じられないような話だが、イラクで米国が管理していたこれだけの現金が、いまだに行方不明のままだということが分かってきた。 先月、この問題を7年間調査してきた米国の政府機関が、この現金のほとんどが盗まれた可能性があるとメディアにリークした。 一体誰がどうやって? その現金はどこから来て、誰のものだったのか? ようやく明らかになってきたこの現実離れした事件の概要は、米国がイラクに侵攻した直後の想像を絶する混乱と無策状態をよく物語っている。 ニューヨーク連邦準備銀行に眠っていた「イラク開発資金」 米国がイラクに侵攻し、サダム・フセインが失権した直後、米国主導で

    米国防省がイラクで1兆円の札束を紛失!? 管理は「ザル」状態、暫定政府の混乱ぶりが明らかに | JBpress (ジェイビープレス)