印刷 フランスのフィヨン首相が7月初め、資金洗浄の罪で禁錮刑に服していたパナマのマヌエル・ノリエガ元将軍(77)の身柄を同国に引き渡す決定をしたことが明らかになった。AFP通信が3日伝えた。弁護側も受け入れる方針で、引き渡し時期を調整している。 パナマの独裁的指導者だったノリエガ元将軍は1989年、米国の軍事侵攻に伴い失脚。翌年、米国司法当局に麻薬取引などの罪で逮捕され、禁錮刑を受けて約20年間にわたり収監された。一方、フランスでは資金洗浄の罪で被告不在のまま有罪判決を受け、2010年に米国からフランスに身柄が移された。(パリ=稲田信司)