「ユーザーが必要とする処理能力に見合うCPUリソースをオンデマンドで提供する」,「コストを下げられるよう,未使用のCPUリソースは解放する」,「使用中のサーバー・マシンに障害が発生しても,即座にハードウエアを切り替えてサービスを継続させる」──。 クラウド型サービスには,こうした機能が期待される。ユーザーが最も気にしているのは,サーバーやネットワークの導入・運用コストや運用負荷を抑えながら,安定して稼働するシステムを実現することである。 こうしたニーズに応えられる仕組みを実現するうえで,中心となるのが仮想化技術である。“仮想化”と言った場合,一般にはサーバー仮想化を指す。これは,サーバー・マシンを仮想的にソフトウエアで実現するものだ。さらに,仮想サーバー同士を接続するため,仮想的なスイッチを用意する必要がある。これを「仮想スイッチ」,そのための技術を「スイッチの仮想化」あるいは「ネットワー
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