クラウドコンピューティングで重要になる省電力機能も大幅に強化された。既に、RHEL5.4から5.5の間で電力消費が20%減少していたが、RHEL6ではさらに20%減少しているという検証データが出ている(図8)。RHEL5.4とRHEL6を比較するとアイドル時の消費電力の1/3が削減可能だ。RHEL6で追加された省電力の仕組みとツールを解説しよう。 C2/C3/C6ステート対応に 電源管理の規格である「ACPI(Advanced Configuration and Power Interface」の中でも、CPUの消費電力状態を表現するものに 「Cステート」という仕組みがある。Cステートには、C0、C1、C2、C3、C6という5つの状態があり、C0が通常の稼働状態を表す(図9)。 RHELはこれまでC0/C1 ステートまでしか利用していなかったが、RHEL6では消費電力状態の中でも大きく電力
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