Linux環境で問題が発生した場合、管理者がするべきことは「その原因がどこにあるか」の正確な把握である。今回は、発生した問題に対し原因がどこにあるかを判別するための基本的な考え方と、問題判別に必要な情報収集の基礎について解説しよう。 情報収集のポイント PDにおいて、問題を特定するために情報収集は必要不可欠である。実際に収集すべき情報はケースに応じて異なるが、問題自体に関する記録がないからといって、不要な情報であるとは限らない。情報の収集は、問題そのものを直接に特定するほか、システムの構成や問題点を絞り込むための要素を見つけるためにも必要である。そのことを認識して、情報収集を行っていただきたい。 Linuxで取得できる情報には、OSやユーザープロセスの稼働に関するものと、ハードウェア関連の構成に関するものがある。また、ハードウェアの稼働に関する情報はBIOSから直接取得するほか、最近のIA
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