飛行機は往復266万円のファーストクラス、宿泊は最高級ホテルの1泊19万円のスイートルーム。東京都の舛添要一知事が昨年秋、パリやロンドンを視察した際に支出した出張費をめぐって、都民らから「費用がかかりすぎだ」などといった意見が1100件以上、寄せられている。7日には共産党都議団が記者会見し、出張費の見直しを求めた。 問題になっているのは昨年10月27日~11月2日の出張。舛添氏と都職員ら計20人が、2020年東京五輪・パラリンピックやラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会に向けて、W杯のイングランド大会決勝などを視察した。一行の出張費は計約5041万円。内訳は航空費約1444万円、5泊分の宿泊費約922万円(キャンセル代含む)などだ。 都条例では、知事の宿泊費はパリなどの大都市では「1泊4万200円」、航空運賃は「最上級の運賃の範囲内の実費」と規定している。「特別な事情がある場合」は増額