小出裕章氏の原子力批判の講義は、わかりやすいと評判だ。氏の語り口が丁寧で、噛み砕いて説明しているからだが、付け加えて、専門家であるにもかかわらず、一般市民が理解できるように、わかりやすいプレゼン資料を作成しているからでもある。今回、文字に起こすのは、「原子力の恩恵とリスク」という講義の中の、「石油可採年数の推定値の変遷」の1幕。年代によって、後何年石油が採れるだろう、という推測が変わってきたことがよくわかる。歴史的な考察を踏まえつつ行なわれる「石油可採年数・推定値の変遷」の説明は、私たちの歴史的知識欲を刺激して、記憶にすーっと、染み込むだろう。 「私の、こういう、会を開いていただいても、ついこの間までは、ほとんど誰も来てくれないという。」 ※会場笑い 「そういう事だったのですが。今日はこんなに皆さん来てくださって、えー、言うまでもありませんけど、3月11日に、えー、福島の原発で事故が起きて