栃木県鹿沼市で2011年4月、てんかんの発作を起こした元運転手(28)のクレーン車が登校中の児童の列に突っ込み、6人が死亡した事故で、遺族が元運転手と母親(50)、勤め先の重機会社に計約3億8200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、宇都宮地裁であった。岩坪朗彦(あきひこ)裁判長は被告らに、計約1億2500万円の支払いを命じた。 訴えていたのは、児童の親と親族ら計34人。 訴状で遺族らは、元運転手が事故前にも発作で意識を失い、人身事故や物損事故を数回起こし、医師から運転しないよう厳しく指導されていたのに守らなかったと主張。会社は元運転手がこうした事故を起こしていたのに、精密検査を受けさせるなどの指導を怠ったと訴えていた。 また母親も事故当日、元運転手が薬を服用していないことを知りながら運転を止めなかったなどの責任があると指摘していた。 元運転手は自動車運転過失致死罪に問われ、