34歳の若さで夭折した作家・伊藤計劃のデビュー作で数多くの賞に輝いた同名小説をアニメ映画化した作品。本来は一昨年に『屍者の帝国』(未完の作品を円城塔が完成させたもの)、『ハーモニー』(遺作)と3作連続公開される予定でしたが、スタジオが製作中に倒産するという予想外の事態が発生して製作中止・公開延期となっていたものです。一時は未完のままに終わる危機もあったのですが、その後、本作のために新スタジオ「ジェノスタジオ」が設立され、ようやく完成しました。 9.11以降、世界はテロの脅威にさらされることになり、ついにサラエボが原理主義者の自爆テロで核爆弾によって消滅するという事態が発生します。これをきっかけに先進諸国(特にアメリカ)は徹底したセキュリティ管理体制に移行、人々は自由と引き換えにテロの恐怖からの安心を享受していました。しかしその一方で、後進諸国では紛争が絶えることはなく、内戦や大規模虐殺が増
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