今回はもう少し初心に戻って、実際にSoCを作ると決めた場合の手順を説明したい。どんなSoCにするかは千差万別であるが、読者の方にもなじみがあるであろう、スマートフォン/タブレット向けのSoCを考えてみよう。 まずはコアの選択 OSはAndroid 4.xを載せたい まずアーキテクチャーをどれにするかは、どんなOSを載せるかでおおむね決まる。一般的に通用する製品ということであればAndroid 4.xを載せたいところ。そうなるとまずコアになるCPUのアーキテクチャーはARMかMIPS、x86のいずれかになるだろう。ARMは後述するとして、まずはMIPSとx86を考えてみよう。 小型で低消費電力 MIPS MIPSは、最近Imagination Technologiesに買収され、同社の一部門になってしまったが、引き続き「MIPS32」やAptivファミリー、それに最新のものとしてWarrio
ARMのプロセッサIPは「ハードマクロ」でさらなる普及へ〜「ハードマクロ」とは何なのか ライター:米田 聡 2012年12月6日,英ARMの日本法人であるアーム主催の技術者向けイベント「ARM Technology Symposium 2012」が都内で開催された。省電力のコアと高性能コアを組み合わせる「big.LITTLE」戦略が大々的に語られた昨年と比べると華々しさは欠くものの,セッションには実践的なものが多かったので,今回は,そのなかからとくに興味深い話題をまとめて紹介してみたいと思う。 ARMアーキテクチャの普及を加速させる「ハードマクロ」とは何か。「IP」をおさらいしてみる 4Gamer読者にはあらためて紹介するまでもないだろうが,スマートフォンやタブレットの分野は,ARMのアプリケーションプロセッサIPコア「Cortex-A」シリーズが支配しているといってもいい状況だ。CPUの
「A9」でも「A15」でもない? 「iPhone 5」のプロセッサコアはAppleが独自設計か:ビジネスニュース アナリストによると、Appleの「iPhone 5」のプロセッサコアは、ARMの「Cortex-A9」や「Cortex-A15」ではなく、Appleが独自に設計したARMコア互換のプロセッサコアを集積している可能性があるという。 米国の市場調査会社であるThe Linley Groupで主席アナリストを務めるLinley Gwennap氏は、同社のWeb記事の中で「Appleの最新スマートフォン『iPhone 5』のプロセッサ『A6』は、ARMがライセンス供与する『Cortex-A15』ではなく、独自設計のARM互換プロセッサコアを集積している」という見解を示した。 同氏の見解は、野村証券の市場調査部門が先日発表した報告書の内容と相反している。野村証券は、同報告書の中で「A6は
Appleが9月12日のスペシャルイベントでiPhone 5とともに発表した、同製品に搭載される最新プロセッサ「A6」だが、これは同社初のARM互換カスタムプロセッサである可能性が高まっている。また一連の裁判から部品調達先を変更したといわれるメモリについてもSamsung製である可能性が指摘されており、A6製造と合わせて基幹部品は依然としてSamsungからの供給に頼っている構図が浮かび上がっている。 A6プロセッサコアの正体 同件はAnandTechがレポートしている。まずプロセッサの仕様については「The iPhone 5's A6 SoC: Not A15 or A9, a Custom Apple Core Instead」というレポートに詳しい。AppleがA5/A5Xに次ぐ新プロセッサでフルカスタム仕様を採用する噂は以前より漏れ聞こえていたが、いくつかの証左からそれがほぼ確実と
米NVIDIAは8日(現地時間)、これまで「Kal-EL」の開発コード名で知られていた新世代SoC(System on Chip)「Tegra 3」を発表した。従来のTegra 2比で5倍の性能向上と、さらなる省電力化をうたっている。Tegra 2と同様に、スマートフォンやタブレット等での採用端末が登場してくるものと見られる。 高性能と省電力を特徴としたSoCの新世代製品。Tegra 2では最高1.2GHz動作でデュアルコアのARM Cortex-A9を内蔵していたが、Tegra 3は最高1.3GHz(シングルコア時1.4GHz)動作でクアッドコアのARM Cortex-A9を内蔵している。3Dグラフィクス用のGeForce GPUコアについても、Tegra 2で8基だったものが、12基に増やされた。アーキテクチャとしては同世代と見られるが、総合性能はTegra 2比で5倍といい、3Dグラ
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