2.Windowsをリアルタイムシステム化するアプローチ “Windowsがリアルタイム性を保障できないこと”はマイクロソフト自身も認めるところです。Windows環境でリアルタイム性を必要とする場合は、他のRTOSとの併用、あるいはWindowsにリアルタイム機能を付加する製品を使用しなければなりません。 さて、ここであらためて“リアルタイムシステム”について考えてみましょう。 リアルタイムシステムとは、別の言い方をすると「応答時間が保障されたシステム」といえます。ある限られた時間内に必ず処理を実行できることがリアルタイムシステムの要件です。もちろん、Windows自身もそれなりに高速ですが、どんなに高性能なCPUを使っても最大で数十ミリセカンドの遅延(レイテンシ)が発生します。相手が人間であればこの値は十分短いため、“Windowsはソフトリアルタイム性についての機能を満たしている”と